リアルなゲロとは

昨日、帰りの電車で若い兄ちゃんがゲロを吐いたのを目撃した。
普段はあんまり人がゲロを吐く瞬間を目の当たりにするなんてことはなく、俺自身、人がゲロっている一部始終を見たのは初めてだった。

本を読んでいたら、突然「カパッ」と缶詰を開けたような音がして、何かしらと音の方を見ると若い兄ちゃんがビシャビシャビシャとゲロを吐いていた。人が本当に吐くときはオエエとか言うんじゃなくて、ビシャビシャっていうんだなとか思っていると、駅に到着して兄ちゃんはさっさとどこかへ行ってしまった。そのあとゲロの半径3m以内は誰も近寄らなかったので、満員電車でも案外余裕があるもんだと思いながら、駅につくたび少しづつゲロから離れるようなポジショニングをとりつつ家に帰った。